群馬大学医学部産科婦人科学教室

周産期遺伝外来の開設

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本年度の4月より母児に関する遺伝外来を開設しました。現在はかかりつけの妊婦さん限定ではありますが、今後、体制が整いましたら広く県内に周知していく予定です。遺伝性疾患を持つ妊婦さんや、赤ちゃんへの心配・不安がある妊婦さんへ正確な情報提供を行い、母児のために少しでもお手伝いできたらと考えています。
それに伴い、妊娠初期の超音波の国際資格であるFMFライセンスを取得いたしました。FMFライセンスはThe Fetal Medicine Foundationという英国の組織が付与している認定制度です。
妊娠初期には、どんな赤ちゃんにも首の後ろにむくみがあり、このむくみのことをNT(Nuchal Translucency)といいます。このむくみが厚い場合に、赤ちゃんが生まれつき疾患を持つ確率が高くなると言われています。しかし、このNT測定は正確な断面で行う必要があり、その検査前や検査結果について正確な情報提供が必要です。
当科にはNT計測のFMFライセンス保持者と臨床遺伝専門医が在籍し、正確な胎児評価と情報提供が可能な体制をとっております。
妊娠初期も含めて心配なことがありましたら、遠慮なくご相談ください。