群馬大学医学部産科婦人科学教室

産婦人科サポーターへのお誘い

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ポリクリ・臨床実習を開始された皆さん、いよいよ医学部生活もクライマックスですね。白衣を着て病棟へ、外科系ではスクラブで手術室へ、入学前に思い描いた医学生としての自分の姿があるのではないでしょうか。地域によってはCOVID-19の感染拡大により、例年と様相が異なる場合もあるかもしれません。しかし、診療科が変わるたびに大きな期待と少々の不安を感じてタームごとに新鮮な気持ちで実習に励む姿は、今も昔も変わりはないと思います。これまで学んだことを最大限に活かして、臨床実習が文字通り実りあるものとなるように励んでください。

さて、皆さんが我々と一緒に学ぶ産科婦人科学ですが、医師国家試験の出題比率も高い重要領域です。将来の進路の候補として考えている方もそうでない方も、国家試験対策としてしっかり勉強をする必要があります。また産婦人科は、診断から治療まで自科で一貫して行う診療科ですが、実は他診療科との連携が多いという特徴があります。産科領域では、小児科(新生児)、麻酔科(産科麻酔という特別な分野があります)は言うまでもなく、産科出血ではIVRも重要な治療法です。他科疾患合併の妊婦さんも少なくありません。婦人科がんでは、同じ骨盤内蔵を扱う大腸外科、泌尿器科はもちろん、放射線治療医との連携も必要です。生殖医療では、他科の悪性腫瘍患者さんの妊孕性温存治療(精子や卵の凍結保存など)のお手伝いをしています。何より、皆さんが初期研修医になって当直研修を行う時には、妊婦や妊娠の可能性がある女性の検査や投薬など、必ず直面する問題があります。

この度、講義や短い実習期間ではカバーしきれない最新の国家試験対策や他診療科との連携のポイント、最新の産婦人科診療・研究のトピックを扱うための実践的な情報配信を開始することといたしました。将来の進路として産婦人科を考えている方はもちろん、そうでない方にとっても産婦人科以外に進むからこそ知っておいて欲しい情報です。COVID-19が落ち着いたら、興味のある方と学会へもご一緒したいと考えています。学部6年生と研修医1年目の2年間の本情報配信への参加を「産婦人科サポーター制度」と名付けました。産婦人科への知識と理解を深め、産婦人科内外から将来の産婦人科診療を支えてほしいという願いを込めています。多くの方のご参加を期待しています。

 

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