第35回 群馬周産期研究会が開催されました
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2019年9月21日(土)群馬大学医学部附属病院 基礎大講堂で第35回群馬周産期研究会が開催されました。一般演題は5つあり、内容は母体救命、新生児蘇生法、羊水染色体検査の検討、未熟児動脈管開存症に対するイブプロフェンの治療経験、胎児性分化疾患の症例報告など多岐にわたるものでした。また、東京都立小児総合医療センターから臨床遺伝科の吉橋博史先生にお越しいただき、「周産期遺伝医療を通じた包括的な家族支援~IRUD拠点病院の経験から~」の演題で特別講演をいただきました。
2013年に無侵襲的出生前遺伝学的検査:NIPT がはじまり、2015年に診断がつかない方の原因を究明するための全国的な診断連携:IRUD、2018年、遺伝情報を活用したがん治療に対する個別化診療:がんゲノム医療、の整備など網羅的なゲノム解析技術の臨床応用が進められています。周産期医療におけるゲノム診療の現在についてHOTな内容を拝聴することができました。群馬県にはNIPTを施行できる施設はなく、小児科、産科の連携を強化し早急に対応しなければならないと実感いたしました。