群馬大学医学部産科婦人科学教室

第46回日本エンドメトリオーシス学会参加報告

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2025年1月25・26日びわ湖ホテルにて開催された、第46回日本エンドメトリオーシス学会に参加しました。当研究室からは大学院生のChen先生、小松央憲先生、井上が一般演題ならびにシンポジウムで発表させていただきました。

私は「子宮内膜症合併妊娠におけるLRG濃度の検討」として、現在大学院で進行中の研究を発表させていただきました。研究には非常にエネルギーを要しますが、その発表の場は限られ、貴重な外部の研究者の意見を聞ける重要な機会でありました。

また、昨今の産婦人科関連学会(産婦人科にかぎらず臨床科すべてに言えることであると思いますが)は臨床試験を中心としてディスカッションが多く、基礎研究の演題が占める割合が減ってきている印象があります。一方で、今回は内膜症に関連した様々な基礎研究の演題が発表されました。私は、通常の医師としての業務の中では臨床的な視点は培われますが、それ以外の多角的な視点を失っていて特に基礎的な視点を補う場が必要だと感じています。学会の場は、そういった面だけでなく、まだ公にpublishされていない最新の知見にふれられる貴重な場でもあります。日本エンドメトリオーシス学会のような特定の疾患に特化した学会は今後も重要な位置を占め、こういった学会に継続的に参加し、研究者同士の横の交流にも今後も積極的に参加するべきだなと考えています。

井上拓哉