群馬大学医学部産科婦人科学教室

第96回日本内分泌学会学術総会参加報告

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2023年6月1日~3日にかけて、名古屋にて第96回日本内分泌学会学術総会が行われました。

当科からは岩瀬教授がクリニカルアワー「潜在性甲状腺機能異常の妊娠」において座長を、北原先生が「本邦の生殖可能年齢期女性における、FIGO分類システムによる異常子宮出血の発生頻度と原因疾患に関する全国調査」に関する発表を、また長谷川がクリニカルアワーにおいて「若年性PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の臨床的特徴」に関しての発表を行いました。

思春期に見られる若年性PCOSは成人のものとは異なり、日本においては診断基準がありません。しかし、PCOSは不妊や悪性腫瘍、心血管疾患、気分障害など生涯にわたって影響を与える疾患であり、早い段階からリスクのある方を見つけることは重要で、また産婦人科だけではなく、内科・小児科との連携が必要と考えられる疾患でもあります。スライド発表が終わり、照明がついたときに聴講されている先生方が多くいらっしゃり、この疾患への関心の高さを感じました。また、他科の先生とディスカッションすることで、より問題点が明確になりとても充実した学会期間となりました。

 

長谷川祐子