子宮手術既往のない患者で、産後の胎盤遺残管理中に子宮破裂を起こした症例に関する症例報告がClinical Case Reportsにアクセプトされました。胎盤遺残の原因として癒着胎盤があり、癒着胎盤が子宮破裂の原因になるという報告は多いですが、あくまでも妊娠中・分娩進行中の報告です。産後の癒着胎盤に伴う胎盤遺残の管理中に子宮破裂を起こしたという症例報告は世界的にも珍しいものです。今回、胎盤遺残の原因が癒着胎盤である場合、子宮収縮薬投与や胎盤用手剥離は子宮破裂のリスクになり得ると考えられました。

Title：Postpartum unscarred uterine rupture caused by placenta accreta: a case report and review of literature.

Author(s)：Jun Okaniwa, Takashi Kameda, Daisuke Higeta, Yosuke Uchiyama, Maki Inoue, Akira Iwase.

Clinical Case Reports (in press)