第4回群馬県版病院前周産期救急勉強会を開催しました
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2026年1月24日・25日に、第4回群馬県版病院前周産期救急勉強会を開催しました。
本勉強会は、県内の消防職員を対象に、病院に到着する前に発生する出産や母児の緊急事態に対し、安全かつ適切に対応できることを目的として実施しています。今年度も群馬大学の地域貢献事業として開催しました。
当日は、近年変化している群馬県の周産期医療の現状に関する講義の後、救急要請から現場到着までの対応、分娩介助や異常分娩、弛緩出血への対応といった現場活動、さらに県内の医療体制を踏まえた搬送先選定について、実際の活動の流れを意識した実技・訓練を行いました。午後には、新生児の蘇生処置を学ぶ「新生児蘇生法病院前コース(NCPR Pコース)」を実施しました。さらにドクターカーを使用し、限られた車内空間で母児同時に救急対応が必要となる事例を想定した訓練も行いました。
今回は2日間で15名の方に受講頂きました。受講生からは「少人数で、考えたり質問する時間が十分にあり、とても有意義だった」「分娩事案には当たりたくないと思っていたが、今回の学びから出動したいと思えるほどだった」と言った声が聞かれました。また、「知識は時間と共に薄れてしまうため、また参加したい」「次は指導者として関わり、継続学習したい」といった今後の学習意欲に関する意見も聞かれました。
我々は、本勉強会の中長期的な学習効果について前向き研究を行っております。受講後1年以内に周産期事案を経験した隊員は、皆自信を持って活動できており、経験のない隊員も、周産期を意識した活動ができているとの声が聞かれました。これらの結果から、本勉強会が現場での自信や継続的な学習意欲に繋がっていることが伺えます。一方で実際に経験できる機会が少ないため、知識や技術を維持することは容易ではありません。今後も本勉強会を継続し、繰り返し学べる環境づくりや、貴重な症例を共有する場の拡充を図るとともに、その有用性を実証し、群馬県の周産期医療の発展に努めてまいります。
今回も多職種の皆様に講師としてご協力頂きました。改めて感謝申し上げます。
田中 亜由子、日下田 大輔、上原 理紗


