
杉山記念財団によるSMF論文表彰制度にて受賞いたしました
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今回、生殖医療に関する優れた論文に対して表彰されるSMF論文表彰制度で受賞いたしました。
思春期PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)診断の際に、日産婦基準とRotterdam基準を用いた場合で抽出される患者の特徴に差はあるのかといった検討をしたものです。
最近、PCOSは遺伝学的解析から生殖・代謝の2つのサブタイプが存在し、遺伝的に決定されたPCOS(生殖サブタイプ)に子宮内アンドロゲン暴露・肥満など後天的な要因が加わり、より複雑な表現型となることがわかってきました。
PCOSは女性の一生涯にわたって影響する疾患であり、それを思春期からPCOSリスク群として抽出することはとても意義のあることだと思います。
日々新たな視点で我々を導いてくださる岩瀬明教授、また共同著者の先生方に感謝いたします。
さらに、11月8日に杉山産婦人科新宿にて表彰式が開催され、そこで論文に関する講演をさせていただく予定です。
生殖医療を牽引されている杉山記念財団様から表彰していただき大変身の引き締まる思いです。
論文: Impact of the difference in diagnostic criteria for adolescent polycystic ovary syndrome excluding polycystic ovarian morphology.
Hasegawa Y, Kitahara Y, Kobayashi M, Miida M, Nenoi H, Tsukui Y, Iizuka M, Hiraishi H, Nakazato S, Iwase A.
J Obstet Gynaecol Res. 2024 Aug;50(8):1289-1294. doi: 10.1111/jog.15975
文責:長谷川祐子